Facebookは本日、ビジネス向け製品「Workplace」のリリースを正式に発表しました。当初「Facebook at Work」という名称だったこの新製品は、SlackやHipchatといった類似サービスと真っ向から競合することになるでしょう。ユーザーが既にFacebookに親しみを感じている点と、競争力のある低価格帯を背景に、Workplaceはビジネスコミュニケーション分野で有力な候補となりそうです。
競合製品は数年前から存在していますが、FacebookのWorkplaceは、まだ自分に合ったプラットフォームを見つけていないユーザーの間で人気を集めるチャンスがあるかもしれません。また、非常に競争力のある価格設定も、企業が類似製品から引き離される要因となるかもしれません。Slackの標準プランはユーザー1人あたり月額6.67ドルですが、FacebookのWorkplaceはユーザー1人あたり月額わずか1ドルです。違いは、Slackはユーザーが無期限に試用できる無制限プランを提供しているものの、グループ間の直近1万件のメッセージのみが保存され、その後は消えていくという点です。
両製品はビジネスの関心を巡って競合関係にあるものの、どちらも似たような問題に対して異なるソリューションを提供しています。Slackの強みと急成長の一因は、豊富な連携ライブラリを備えていることです。Slackユーザーは、既存のサービスや製品をチャンネルに統合し、独自のオールインワンソリューションを構築できます。現時点では、Workplaceは独自のエコシステム内にしっかりと組み込まれています。
Workplaceのユーザーは、普段使っているFacebookとは完全に別のアカウントを持ちます。プライベートと仕事が明確に区別されています。Workplaceのニュースフィードは企業に合わせてパーソナライズされ、広告は一切表示されないため、すっきりとしたニュースフィードを作成できます。音声通話とビデオ通話もWorkplaceに標準装備されています。
FacebookのWorkplaceでは、チーム内での会話を一方向に集中させるために、グループを作成することができます。ここで最も興味深い機能は、Workplaceを利用している他の企業と1つのグループ内で連携できることです。つまり、Workplaceを利用している2つの別々の企業が1つのグループに参加し、共同で作業を進めることができるのです。
Facebookが将来、MessengerプラットフォームのボットをWorkplaceに統合するかどうかは興味深いところです。サードパーティサービスとの連携が不十分なことが、ユーザーがWorkplaceへの移行を躊躇する理由の一つかもしれません。
Workplace は現在、App Store から iOS 向けにダウンロードできます。
画像: 職場
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